私たちの目標は、建具技術の美と価値を後世に継承することです。
そのために、デジタル技術を取り入れながら、製作プロセスの効率化や新たなデザインの創造を目指しています。より広く知っていただくために、伝統を守りながらも時代に即した建具を提供できるように努めています
まず、わが社ではベテランの建具職人が若手スタッフに対して熟練した指導とトレーニングを行っています。このようなマンツーマンの指導は、若手の能力に沿った助言ができるので成長も早いと感じています。伝統的な技術や製作のノウハウを丁寧に伝えるように心がけております。
さらに、おおくの知識を得るために地域の建具職人との協力関係を長年築いています。地域コミュニティ内での情報交換や技術研修の場を提供し、お互いの経験を共有するようにしています。また、地域の学校や専門機関とも連携し、建具製作に関心をもってもらえるよう教育プログラムへの協力も取り組んでいます。
建具技術伝承に向けてへのチャレンジ
株式会社山崎は、機械設備の充実だけでなく、職人による手加工の技術の向上にも力を入れています。なぜなら製品はすべてオーダーメイドであり、機械加工は一部の工程まで行われますが、最終的な仕上げ作業は「人の手」が不可欠だからです。
このため、株式会社山崎は社員が建具製作と家具製作(手加工作業)の技能検定に挑戦し、資格を取得することを積極的に支援しています。
現在、建具製作技能1級11名、2級3名、家具製作技能1級1名、2級1名の有資格者を擁し、技術と経験、ノウハウを活かして地域文化の向上に貢献しております。
21世紀においても、株式会社山崎は積極的なチャレンジャーとして、技術レベルの向上と、手加工技術の継承・発展に力を入れてまいります。
建具製作技能士試験について
技能試験は国家資格の一環であり、年に1回実施されています。この資格には1級と2級に分かれており、それぞれ学歴や実務経験などの所定の受験資格が必要です。試験は学科と実技から構成され、建具製作のプロフェッショナルとして必要な能力を総合的に評価されます。具体的には、インテリアや室内建具に関する専門知識、構造力学、デザイン、材質に関する知識、および工具を使いこなす技術が問われます。
建具製作(木製建具手加工作業)
1級:斜めの中ざん及び組子のある建具を製作
2級:上げ下げ小障子をもち、下部に額を取り付ける建具を製作
家具製作(家具手加工作業)
1級:製作図に基づき、手工具を使用して各種仕口工作を行い、わく状の製品を製作
2級:製作図に基づき、現寸図を作成し、手工具を使用して仕口工作を行い、わく状の製品を製作